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2024年8月9日

当地は相変わらず雷雨もなく猛暑が続きます。
お盆用の対応に追われ体も疲れます。
今年は節約志向が強く販売量は少な目です。

当店の胡蝶蘭栽培

1、通常のハウス内栽培
2、屋外での栽培(雨除けなし)
3、山上げ栽培

現在の栽培方法は上記のとおりです。成株は屋外での栽培です。
環境は黒の遮光ネットで表示70パーセント、実測76パーセントの遮光率です。
強光線下での葉の表面輝度は40000ルクスを超えています。
葉の温度は気温よりやや高め38℃に達しますが葉焼けの心配はありません。

しかし気温が35℃未満での話。
現状35℃を超える現状では対策が必要です。

屋外では風があるので葉に散水します。
30分ごとに1分程度の散水。
葉の根に残った水による痛みはほとんどありません。
液肥、薬剤を混入すると濃縮より葉焼け状態になります。

このような状態で凌いでいます。
ハウス内の胡蝶蘭は細霧冷房を使っています。
ただし、軟腐病の発生の可能性のあるハウスでは使わない。
井戸水でなく上水道の水を使うことが必須です。

山上げによる栽培は理想的ですが輸送コストが高くなります。
理想的な環境で素晴らしい株に成長します。
当店は愛知高原国定公園内標高1000mに農場があり7月初めから9月末まで栽培します。

2024年9月1日

台風10号が本土を狙ってウロウロしています。各地に大雨被害があります。被災者の方には心よりお見舞い申し上げます。

長期の長雨です。しかし胡蝶蘭はすこぶる元気、いきいきとしています。今までが暑かったので、この雨で花芽を宿す可能性が高いです。 順調に行けばミデイなら年末、大りんは1月に咲きます。

今まで雨が少なく、35℃を超える日が続きました。細霧冷房のフル稼働で何とか乗り切りました。古株にハダニが散見されたが、 なぜか居なくなりました。この暑さにハダニが耐えられなかったのでしょうか?それらしき場所を調べたが1匹も見つけられませんでした。

8月末に第1陣の胡蝶蘭を山から下ろしました。花芽が付いたものを避暑で山上げした株です。

今回下した胡蝶蘭は10月初めから出荷します。 山で自然の風の中で生育した胡蝶蘭はがっしりと肉厚の葉が展開し立派な株になります。 クーラー室の物は貧弱に見えます。 下界では暑いのでクーラー室で咲かせます。

7.8月は暑いので植え替え作業は無し、フラスコ出しは、やむを得ず夕方~夜間に行いました。

2024年10月3日

猛暑が続いたら今度は一転長雨となりました。 秋雨前線らしいですが、本来9月10日ころがその季節です。 約20日以上も遅れています。その分秋が短くなるようです。

シンビジウムも花芽が付くのが遅れているそうです。 胡蝶蘭は逆に花芽が早く成長して、年末予定が11月に咲いて、年末不足になりかねません。 当店の胡蝶蘭は大半は山から戻っています。 雨が止んだら最後の一車を下ろします。 例年より15日遅れです。

花の数は日照時間に大きく影響されます。 3~6月は日長なので少々曇天が続いても花の数が多く付きます。 10~12月は日が落ちるの早く、その上曇天続きでは胡蝶蘭の炭酸同化が少なく、 結果花芽が伸びずに止まってしまいます。 環境が良いと胡蝶蘭は花が咲いていても花芽の先端は伸び続けます。

現状は順調に花芽(花茎、ステム)が伸びているように見えますが花が1~2りん咲くと伸長が止まってしまいます。

胡蝶蘭の生育には30000ルクスが必要です。 人口光の場合、LEDはエネルギー不足で1㎡あたり200Wを至近距離で照射しなければなりません、とても眩しく、胡蝶蘭には向きません。

趣味で栽培なら5000ルクス位でも生きています。 商品は30000ルクスは必須なのです。

実際に点灯すると葉の温度が上昇します。 葉の温度は18℃程度に維持しなければなりません。 それ以上になると折角の作った栄養分が花でなく葉の成長に消費されるようになります。

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