胡蝶蘭の管理は楽々

薬剤など多用する複雑な管理より、楽な気持で。

洋蘭の置かれる位置

胡蝶蘭は栽培に多くのエネルギーを消費します
しかし空気の浄化作用と艶やかに豊かな環境を演出します。
比類のない花持ち、2ヶ月は当たり前。

良い条件下では6ヶ月も咲き続ける可能性があります。
他の花に比較して経済的なのです。
適切な管理で次の花も楽しめます。

無農薬栽培の意義

癒しの花であり残留農薬があってはなりません。
また栽培で土壌、河川などを汚染してはなりません。

過去の栽培

胡蝶蘭は高温多湿栽培のためフザリューム、リゾクトニア、
軟腐病など様々な病気、害虫が発生します。
これらを退治するため十数種の農薬が使用されています。

以前はBHC、DDT、ホリドール等、強力な殺虫剤はありましたが、
殺菌剤はダイセン等の硫黄系以外見かけませんでした。
病気で悩んだ記憶が無いのです。

殺菌剤を使わないのに病気が出なかったのです。
肥料と言えば油かす、骨粉、草木灰ぐらいで
凝った人はイカのはらわたを腐らして使っていました。

現在は長期間持続する化成肥料
1~2gコンポストに混ぜるだけで栽培できます。
これは毎日カップラーメンを食べているようで
健康で本当の底力は出てこない。

自然の細菌

自然界には病害菌と有益な菌が混在します。
風通しの良い豊かな土壌には有益なたくさんの菌がいます。

近くの竹林の落ち葉には麹や酵母菌の丈夫な者が住み着いています。
新しい山土には悪玉菌を退治する放線菌が居ます。
田の泥中には水を浄化し放線菌を助ける光合成細菌が生息している。

ギフト、プレゼント、鉢の中では

一般的に胡蝶蘭の長い根っこは陶器鉢に丸めて
押し込まれて青息吐息、場合によっては腐敗しています。

良心的な農園の胡蝶蘭の根っこは綺麗に処理されております。

乾き方は千差万別

水や肥料のバランス、10鉢作れば乾き方が皆違います。

これに均一施肥や灌水をすれば
条件の悪い鉢は中の環境が悪くなってきます。

良い環境に住む善玉菌が死滅、悪玉菌が増えてきます
。 そして発病に至ります。

予防消毒

予防消毒をすれば病害菌は減りますが
有益な菌は弱く更に少なくなります。

薬剤多用は耐性菌が増えてきます。

このことから農薬に頼らずコンポスト等の環境を整え、
季節や生育ステージに合わせた発酵肥料で育成し
善玉菌の密度を上げます。

発病株を早期発見して廃棄します。
早期疾病株を処分するにはもったいなく、躊躇しますが
思い切ります。

これらを徹底すれば、殺菌剤を使わなくても健康で美しい花を
咲かすことが出来ます。

花の寿命は長く、赤色の発色が良くなります。
花付きがとても良くなります。
(開花時期のコントロールが困難になりますが)

当店では7台の定量ポンプで季節や天候により肥料の成分を調節し
吸収残の環境悪化を無くすように工夫しております。

栽培室とその古さ

天然自生している胡蝶蘭は病気などありません。

温室が古くなると病気が多くなるそうですが
それは農薬に頼るため、その弊害として
年々耐薬性病原菌が増殖、住み着くようになるからです。

当店の温室は古くなるほどに
使い込む程に病気が減少してきました。
それは不思議なことでなく、ごく自然なのです。
温室全体が大きなコンポストであり
天井、床面、壁面に善玉菌が生息して胡蝶蘭を守っているからです。

あなたに合った栽培方法を

胡蝶蘭の無農薬栽培のマニュアルは無く
あなたの環境に合ったものが必要です。

あなたの近所の竹藪などで落ち葉を集め発酵肥料の種菌とします。
田んぼで光合成菌採取増殖します

根気よく!(農文協に参考書が色々あります)
あれこれ手がけていくと霧が晴れるが如くすばらしい環境になります。

楽々栽培

病気に気を遣うことも少なく、管理が楽になります。
ただし幼い苗、植え替え直後の鉢の中の病気対策は
安全のため薬剤で保護が必要です。

特に幼い苗は完璧に無病でなければなりません。

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