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蝶蘭の店
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胡蝶蘭のコンポストを考える
当店は趣味栽培が高じて営利栽培になりました。
最近の参入農園は、まず出荷数、金額で、それから苗の買い付けと、生産計画、工業生産と同じ考えの方が多いですね。
私は苗作りを大切にし、少しずつ自分の物にしてきました。
時代の流れが速く押し流されそうですが、一環栽培を放棄するわけには行きません、
それは趣味家の域を超えられないのかもわかりませんね。
胡蝶蘭の自生地を思うと、おのずと栽培方法が見えてきます。
コンポスト(植込材料)の条件
1.通気性がよいこと
2.適度の保水性があること
3.経年変化(物理的、科学的)がないこと
4.鉄、アルミなどの金属類、塩基を多く含まないこと
5.軽いこと
6.鉢は光が通ること
広く行われている、水苔を硬く巻き、素焼き鉢に植える方法は短期間なら良いが、長期の栽培は全く不利になります。
水苔は古くなると酸性が強くなり、根っ子の育ちが悪くなります。
コンポストの良い状態は次の現象から推測できます。
1.根っ子が鉢中へ積極的に入ろうとする。
2.鉢底や縁から根っ子が出てこない
3.鉢外に出ている根っ子は鉢内に比較して細く元気がなく、伸びない
このような育ち方なら良いのです。
外より鉢中の環境が悪いと、元気の良い根っ子は、よりよい環境を求めて鉢外に出てきます。
大切な胡蝶蘭を育てるために、一切の殺菌剤を使いません、それは胡蝶蘭は蘭菌と共生しているからです。
自生している胡蝶蘭は病気などありません。
温室が古くなると病気が多くなるそうです。
それは農薬に頼るため、その弊害として、年々耐薬性病原菌が多く住み着くようになるからです。
当店の温室は古くなるほどに、使い込む程に病気が減少してきました。
それは不思議なことでなく、ごく自然なのです。
以前ベンチが破損して成株100株ぐらいが転落し、葉が潰れて泥が付着したことがありましたが、軟腐病の発生は皆無でした。
温室全体が大きなコンポストであり、天井、床面、全てに善玉菌が生息して胡蝶蘭を守っているようです。
趣味の方が良い環境を守るためには、ウイルスや病原菌の侵入を防ぐことは基本中の基本ですが、
植替え回数を少なくするのも良いのです。
植替でコンポスト内に住み着いた蘭菌を雑菌に曝さないようにしましょう。
木炭、ヘゴチップ、バークなど安定した基材と締まらないようにベラボン、人工水苔などのクッション材を入れ、軽く植えるのが良いようです。
特に木炭は適当な保湿と微生物との共存を取り持つようで、良質の物が必要です。
最近建築廃材の安価な木炭がありますが、当店は少し高価ですが、低温焼成で農業専用に作られた奈良炭化工業の「みのり炭素」を昔から愛用しております。
1/3位の比率ですがそれ以上使用する時は木酢液などで中和する方が無難です。
棒などでつついて固めるのは厳禁です。
写真は胡蝶蘭の根っ子です。わかりやすいように幾分古い株を写しました。
鉢底はもちろん縁からもあまり根は出ておりません、鉢中は岩盤のように根っ子が育ち、ポットが膨張し、破裂寸前です。
このようになったらそーっと鉢増しをしましょう。
決して根っ子をいじってはいけません。
根が盛り上がってくるが積極的に中に入る、鉢外の根は元気がない
ポットを外した状態、穴トレーの上部の光の当たるところに根が多い
反対側、根の白い部分は穴トレーの上部ベルトあたり
穴トレー