ギフトで頂いた胡蝶蘭を栽培

ギフトの胡蝶蘭

季節共通の管理

夏と冬では水管理が正反対、春と秋は基本的に同じです。

ラッピングは包装、取り外します。置き場はレースカーテン越しの柔らかい光が有る所が理想です。

春の管理

春にいただいた胡蝶蘭は花持ちが良く、長く楽しめます。

肥料はマグアンプKの中粒2gを株の根元に置きます。直接根に触れても障害が起きないので安心です。水やりで少しずつ溶け出し、3ヶ月以上有効です。3~4ヶ月で1.5gほど追加してください。マグアンプは初期、肥料分が多く溶出します。以後は根から分泌される有機酸により少しづつ溶解され吸収されます。根から離れた位置では肥効は期待できません。

植替え
5月頃が植替の適季、当園のものは根を解かずにそのまま鉢増ししてください。大きくしない株は巻き根を切断し元の鉢で植替ます。根を切断した時は水を控えて傷口の治癒を早めます。

植え込み材料はニュージーランド産バークの6または9号を使います。何も使用せず、鉢に投げ入れるだけでもOKです。(ポリ鉢を抜いただけ)

夏は楽

低温でダメージを受けることがない反面、胡蝶蘭は活発に活動して早く花が終わります。

留守時の部屋の高温状態も危険です。わずかな時間でもお部屋の温度が40℃を超える事があります。お留守の時は、日の入らない部屋に移動してください。

屋外栽培は遮光ネット70~80%を使用、ヨシズも良好です。夏は長雨でも平気です。5~6月の低温多湿時期に、葉に小さな黒点が入りますが枯れる事はないので気にしません。完璧に美し葉を求めるなら殺菌剤(銅剤)を雨ごとに散布する必要があります。

基本的に春と同じ。成長期を迎えるのと休眠期を迎える違いがあります。秋の長雨は胡蝶蘭にとって有害と言われます。屋外で夏越しの胡蝶蘭は葉が丈夫で、気にしなくてもよいです。気温が15℃以下になりましたら屋内に入れます。

晩秋近くになると水はなるべく控えます。10月には新しい花芽が伸びてきます。乾燥させたり、温度を10℃以下に下げると蕾が落ちることがあります。

12月から1月は直射日光で葉焼けする事はありません。最近の新しい住宅は保温が良く、常時暖房無くても15℃以下に下がりません。冬の管理の難しい胡蝶蘭でもそのままで咲かすことが可能。日照を多く取り入れば元気よく冬越します。

冬の暖房の無い家屋

昼間は南側の部屋
夜は保温のためテレビの横とか冷蔵庫の上が暖かい。少しでも手を加えれば随分花持ちが違います。

暖房機の風は避けてください、異常に乾燥します。寒い玄関口は危険で、根が濡れていると甚大な障害がでます。一夜で花がだめになることもあります。

寒風の入る玄関は、絶対に水を与えてはいけません。(カリカリに乾燥しているほど長く楽しめます)

寒いうちは肥料も与えてはいけません。休眠しているので水も肥料も不要です。マグアンプが鉢上に残存していても取り除く必要はありません。